産後の抜け毛の最も大きな原因の一つがホルモンバランス。
そこで、女性ホルモンの仕組み・髪のサイクル・他の原因・対策法について見ていきたいと思います。
Contents
産前・産後の女性ホルモンの変化
女性のホルモンバランスは、生理周期に合わせてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の量が変化することをいいます。
わかりやすい図がコチラ。
この2つの量の変化で、生理のリズムが作られているんですが、体や心・お肌の調子まで影響があるのが女性ホルモンです。
生理前になるとこんなことありませんか?
- ニキビや吹き出物ができやすい
- お腹をこわしやすい
- むくみやすい
- イライラしてしまう
- 化粧ノリがいまいち
- 眠りが浅い
このような生理前の症状も全て女性ホルモンが乱れていることが原因なんです。
妊娠中・出産後の女性ホルモンはジェットコースター並みに変化!
そんな女性の心と体に強い影響力があるこの2つのホルモンですが、
妊娠前と妊娠後の量は、約100倍~1000倍にもなると言われ、
出産後は崖から落ちるかのようにガクンと減少してしまいます。
妊娠していない普通の体でも微妙な変化があるというのに、出産後にジェットコースター並みに減少するとなると、大きな変化があるのも当然なんです(>_<)
髪の毛のサイクルと女性ホルモンとの関係
生理周期に深い関わりがある2つのホルモンの話をしましたが、
そのうちの「エストロゲン」が別名美容ホルモンと呼ばれていて、肌にハリや潤いを与えたり、乳房をふくらませたりと、女性らしい体をつくります。
もちろん髪にも作用し、髪のサイクルの成長期を長くし、髪を成長させハリ・コシ・ツヤのある髪を作ります。
この図は髪の毛のサイクルを表したものです。

髪の毛1本の寿命は2~6年と言われていて、図のように成長期・退行期・休止期を繰り返しています。
通常、人は1日約80~100本は自然に髪の毛が抜けていますが、出産前はそれほど気になりませんでしたよね。
それは、頭の髪の毛の90%が成長期の髪で、新しい髪の毛が次々に生えてきてるからなんですが、
妊娠すると、何千倍にもなったホルモンの影響から、本来抜けるであろう成長期の髪の寿命が伸びます。
結果、産後にそれまで抜けずにいた髪が一気に抜けてしまうので、抜け毛の症状を感じやすいのです。
ホルモンが急激に増える妊娠中は髪の状態が良くなりますが、産後急激にホルモンが低下すると髪が十分に成長しないまま抜けてしまったり、髪が細くなったりするんです。
産後の抜け毛の原因は生活習慣・リズムも影響
ホルモンバランスは出産後だけでなく、普段の生活習慣などによっても崩れます。
では、その原因を一つ一つ見ていきましょう。
産後のストレスや睡眠不足
出産の喜びと共にすぐに訪れるのが情緒不安定。
特に理由もないのにイライラして夫に八つ当たりしたこと、私にも身に覚えがあります(^^;)
また、夜中の授乳リズムが整わずに睡眠不足にもなったり、産後まもなくは体にも心にもとっても負担が大きいですよね。
骨盤のゆがみ
出産時に広がった骨盤は、産後約半年くらいかけて戻っていきますが、うまく戻らない期間が長いほどそのまま固まってしまうことも。
ゆがんだ状態が長く続くと血流が悪くなり、生理痛の原因になったり、女性ホルモンの分泌が阻害されたりします。
ホルモン分泌が阻害されると、髪の成長にも影響するということがわかります。
産後の無理なダイエット(栄養不足)
産後、たるんでしまったお腹を引き締めたい、大きくなったヒップを元に戻したいなど、元の体型に戻そうとする無理なダイエットも抜け毛につながります。
というのも、栄養は優先して内臓に送られるため、摂取量が少ないと頭皮まで届かないんです(><)
今は大丈夫!なんて思っていても、新たに生えてくる髪が細くなったり、将来的に薄毛になんてことにもなりかねません。
運動不足・食生活
産後はどうしても運動不足になってしまうものですが、髪に栄養を運ぶのは血液なので、体の巡りが悪いと当然抜け毛につながってしまいます。
また、食生活についてですが、髪の毛の99%はたんぱく質からできています。
たんぱく質は、筋肉・皮膚・爪など体のほとんどを構成しているんですが、命に関わらない髪の毛への供給は後回しになっちゃうんです。そのため、産後であろうと、十分な栄養は心がける必要があります。
産後に抜け毛がひどくなりやすい人
産後は抜け毛がひどくて薄毛にまで発展する人とそうでない人がいますが、では抜け毛がひどくなりやすい人というのはどんな人なんでしょうか。
高齢出産
高齢出産とは一般的に35歳以上で初めて子供を産む人のことを指します。
今や女性も働く時代なので35歳以上は珍しくなくなりましたよね。
で、どうして高齢出産が抜け毛を引き起こしやすいかというと、下図を見てください。
悲しいことに、女性ホルモンは28歳をピークにゆるやかに減少していき、40歳前後から急激に減少していきます。35歳前後というと、肌のしわやたるみ、白髪や抜け毛が気になってくる時期ですよね。
元々、抜け毛になりやすい時期に出産という大イベントがあると、症状が強く現れてしまうんです(><)
2人目・3人目の出産
産後の抜け毛でよく聞く話が、2人目や3人目の方が抜け毛がひどかったという話です。
私の場合は、1人目の時に抜け毛がひどかったので対策をしたので、2人目の時は1人目よりは気になりませんでしたが、特に対策をしていないと2人目の時は、より抜け毛を酷く感じるかもしれません。
また、産後の抜け毛が回復するのには約1年半かかると言われているので、1人目と2人目の間の期間が短いと回復しきってない状態で抜け毛が訪れるので、よりひどく感じるためです。
産後の抜け毛対策法※生活習慣編
産後の抜け毛の原因についてみてきましたが、次に対策についてみていきましょう。
くよくよ悩まない
抜け毛のことでくよくよ悩まないことが大事です!
といっても、昔から髪は女の命って言うくらいだから悩みますよね^^;
当然、経験者の私もこのままハゲるんじゃないのか結構悩みました。
でも、悩んだところで抜けた毛は元に戻ってきません。
そこを悩むよりも、ハリ・コシがあって健康な髪が生えてくるには何をしたらいいのか考えてみませんか?
この後の記事で私が何をしたのか記載していますので参考にしてみて下さい^^
生活リズムを整える
美容と健康には「成長ホルモン」も関わっているんですが、そのほとんどが睡眠中に分泌されることがわかっています。
昔から、成長ホルモンのゴールデンタイムが22時~2時と言われ、その時間帯は寝た方がいいって言われましたが、最近の研究ではあまり関係ないことがわかってきました。
この研究結果からわかったことが、
- 入眠後3時間以内に成長ホルモンが分泌
- 入眠後最初の深い眠り90分のうちが成長ホルモンのピーク
つまり、何時に寝ようが、まとまって睡眠をとり、ぐっすり熟睡することで成長ホルモンが分泌されることがわかります。
産後ママ、特に授乳される方にとって、始めのうちは3時間以上ぐっすり熟睡することは難しいかと思いますが、授乳リズムが整ってきたらできる限り睡眠時間をとるようにしましょう。
女性ホルモンや髪の毛に大事な栄養をとる
女性ホルモンに大事な栄養素が大豆イソフラボン。
大豆に含まれるイソブラボンがエストロゲンと似た働きと作用があります。
ですので、積極的に大豆製品を摂るように心がけましょう。
また、髪の毛に大事な栄養素としては、
- たんぱく質(肉・魚・卵・乳製品・大豆・ピーナッツ)
- ビタミン・ミネラル(海藻類・果物・野菜)
- 抗酸化成分(人参・リコピン豊富なトマト・アントシアニン豊富なベリー類・カテキンを含む緑茶など)
育児ストレスをためない
ストレスって、体のおちこちに不調を起こすやっかいなものですよね^^;
ストレスを完全に取り去るには時間も労力もかなり必要とする場合がほとんどですので、できることとしては、月並みかもしれませんが、誰かに育児相談や旦那さんの愚痴を聞いてもらいましょう。
私もよく友人や実の母に愚痴を聞いてもらいましたが、話すだけで意外と気持ちが楽になりますよ。
また、泣ける映画を観るのもオススメです!
涙を流すと気持ちがサッパリします(*^^*)
その他には、1日1回は外の空気を吸ったり、子供と距離をおいたり(数時間だけ託児所に預けるなど)、自分の持ち物にビタミンカラーを取り入れたりなど、これも私が実践してストレス解消できた方法なんです^^
産後の抜け毛対策グッズ
生活習慣と共に取り入れたいのが産後の抜け毛対策に効果的がグッズです。
金銭面での負担がありますが、取り入れやすいものから始めることをオススメします♪
アミノ酸系シャンプーで髪を洗う
アミノ酸シャンプーについては、トップページで詳しくお話ししているのでこちらをご覧ください。
育毛剤を使う
育毛剤は人によっては効果を実感しずらく、値段も高価なものが多いので、
金銭的に余裕のある人には半年くらいは継続的な使用をおすすめします。
サプリで補う
食事をバランスよく摂取するのが難しい場合は、サプリを飲んでみるのも一つの手です。
育毛サプリもいくつか販売されているものがありますが、
その時の自分の生活習慣や困っている体の不調に合ったものを飲むことをおすすめします(*^^*)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
産後の抜け毛は女性ホルモンによる影響も大きいですが、普段の生活習慣やストレスも少なからず影響しています。
まずは、無理のない程度にできる対策から始めてみましょう(*^^*)